世の中には、不動産マニア・建物マニア・建物マニアという方々が、みんなが思うより多くいます。彼らの多くは「芸能人のお宅紹介!」などの特集が出ると、、、そんなエントリです。
例えば車マニアなら愛車をSNSやブログなどでおおっぴらに自慢できるのに対し、マンションや住居マニアの方々は「身バレ」を防ぐ意味で自慢のお家を晒すのに心理的抵抗が働いてしまう、というジレンマやもどかしさっていうのはやっぱりあるんでしょうか? 2000年台のタワマンブームの頃は自分の買ったマンション部屋や眺望写真を大胆に載せたブログが結構いっぱいあったと思うんですが、最近はあまり見かけなくなったなぁと。
そうですね、確かに自分の家を晒すのは心理的抵抗が高いですね。。。
冒頭に述べたマニアたちなら芸能人のお宅紹介でちらっと見えた部屋の状態や眺望から、建物そのものどころか方角、はてまた部屋番号に近いところまで割り出すことが可能です。ですから、最近のテレビをよく見るとカーテンを閉めるか窓の外を薄くモザイクかけてなるべく見せない努力をしている事例が増えました。
昔と違って、SNSやブログで一般人でも情報発信ができてしまう今、お宅訪問コンテンツは止めた方がいいと思うんですけどね。
先日私も妻とテレビを見ていて、「ねぇねぇこのお宅、超凄いんだけどどこらへんなの?」と言われて「虎ノ門ヒルズの高層階レジデンス」と即答したら本気で気持ち悪がられたことがあります。虎ノ門ヒルズほどわかりやすいところもないと思うんだけどな・・・ホテルだったら別に気持ち悪くはないのになんでマンションだとそう思われるんだうと理不尽さを感じました。まぁホテルは次の日には違う人が泊まる一過性ですから、住まいとは違うんでしょうけど。
眺望ヒントがなくても湾岸タワーでしたら梁の形状や床材で、どこのマンションか類推するのは簡単なわけでして。のらえもん自宅のプチリフォーム事例やキッチンコーティングなどのネタって絶対写真を出せないんですよね。
たしかに、自宅を含めた紹介などのエントリをすれば、ネタの自由度は飛躍的に高まりますし、私自身も自分の部屋に愛着がありますから紹介したいと思ったこと、正直あります。でも、匿名が崩れると逆にかけないことも多くなります。ミシュランガイドの調査員は絶対匿名だから価値があるわけで、実名であることの価値もあれば、匿名であることの価値もまたあるでしょう。
おおっぴらに愛車自慢ができる車と、マンションが違うのは「簡単に乗り換えられないこと」「自分だけではなく家族にも気を遣わせてしまう」ということでしょうか。だいたい、近所の人は自分のブログ読んでいること知ってますし、それ自体が恐怖ですよね。私、何人も自分の棟内で僕のブログを読んでいる人見かけましたもん。
そこに「もどかしさを感じる」のは間違いない事実であります。
P.S.
若干関係ない話ですが、有名人が住む高級マンションでは駐車場の出入り口が地下にあることがマストだと聞いたことがあります。地上で乗り降りすると他の人の目がついてしまうからです。湾岸で有名なのは中央区佃のセンチュリーパークタワーですが、佃の賃貸専用マンションでも地下に車を入れてそこから出入りする作りとなっていますね、コストをかけてでもそう作るって、有名人のための自己防衛なんでしょうね。
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