みなとみらい(横浜)・臨海副都心(東京)・幕張(千葉)は、どれも埋立地のウォーターフロント都市開発、元々人が住んでいない関係でパチンコなどの猥雑な建物が駅前になく、住商業接近の副都心計画など似たところがあります。もちろんこの中で最大の成功を収めたのは、みなとみらいですが、幕張もかなりの成功を収めました。
その幕張の住宅地域といえば打瀬エリア(幕張ベイタウン)ですが、そこから線路を挟んだ向こう側に、千葉県はもう一つの街を作ろうとしています。それが「幕張新都心若葉住宅地区」です。
本エントリの画像出典:特に断りがない限り、幕張ベイパーク クロスタワー&レジデンス公式Webページより
光っている部分が若葉住宅地区のPJ全体。その下側の四角い建物が並んでいるところが打瀬エリア。
ここに、超高層住宅6棟構成の住宅地を作る予定です。土地代は280億円で三井・野村・三菱・伊藤忠の大手デベに地場銀行系不動産3社の共同プロジェクトとなります。
上画像出典:千葉市提出の幕張新都心若葉住宅地区開発概要より
今回販売対象となる「幕張ベイパーク クロスタワー&レジデンス」は、この玄関部分となるB-7街区となります。高層住宅棟+レジデンス棟+コワーキングスペースと保育園+自走式駐車場棟+サービス付き高齢者向け住宅棟という計画となっております。住宅のうちサービス付き高齢者向け住宅は今回の販売対象となっていません。
物件概要:
- 物件名:幕張ベイパーク クロスタワー&レジデンス
- 地上37階建て免震タワーマンション+地上8階建てレジデンス棟
- 総戸数497戸
- JR京葉線「海浜幕張」駅徒歩15分
- これから4500戸規模の住宅新規開発第一弾プロジェクト
- コワーキングスペースや保育園、アフタースクールなどあり
- 海浜幕張駅の通り道に商店等が形成予定
- 全体の街づくりには全米住みたい街No1ポートランドので実績のあるZGFアーキテクツを採用
立地・周辺環境:
現状ですが、周りなにもないです・・・もともとこの北側の隣接地区は文教地区。中・高・大学が並び、海浜幕張駅に向かう途中には幕張インターナショナルスクールもあります。小学校区も千葉県の中でもトップの打瀬小学校、本物件の近くには千葉県No1の私立中高校である渋谷幕張もあり駅前にはSAPIX、教育面なら千葉県屈指の環境であるといえるでしょう。(まぁそれは打瀬エリアもそうなのですが)
もちろん、現状でも駅前に出ればスーパーや利便施設は揃っていますし、海浜幕張駅の反対側にはアウトレットモールまであります。ちょっと歩きますけど、街ができてくれば商業施設も整ってくるでしょう。再開発というよりも新規の街開きですから、ある程度は覚悟が必要です…ちなみに本物件の中にコンビニが、隣の地区にはスーパーができる予定とか。
駅から徒歩15分という距離ですが、歩いてみたけど確かに信号渡らないといけないですし、なかなか遠い。駅近至上主義という最近の首都圏マンション事情とは真逆のコンセプトとはなりますが、もともと幕張というところは住宅エリアが駅から離れた場所に作られているということもあり、郊外的生活とはこういうもんだと若干頭を切り替えたほうが良いかもしれません。
奥に見えるのが建設地。(当日は気持ちの良い晴天でしたが、雨天は若干つらいかもしれない)
建物・内装:
75〜90平米くらいのプランが多く、玄関から一度クランクしてのリビングインのような余裕のある広さ・スパン幅が取られています。天井はほぼ下り天井少なめで2600mm仕様(レジデンス棟は2450mm)。デベロッパーが7社となっていますが、基本三井主導のため、飛び抜けたところはないものの高いところでバランスされています。郊外のタワーマンションとはいえ、階高の圧縮もなく仕様もなかなかです。
- 免震タワーマンション
- 天井高2600mm
- タンクレストイレ、手洗いカウンター付き
- ディスポーザー
バルコニーの奥行きは2m無かったはずです(後ほど図面見て修正します)。残念な点としては天井高が2600mmあるのですが、順梁の出っ張りが大きく、サッシはあまり高くありませんでした。ですので、キッチンから横長リビングを見ると上側にのりしろがずいぶんあるなーと思いました。モデルルームを見て気になったのはそれくらい、目につくあからさまなコストダウンはありませんでした。
また幕張ベイタウンと違って、所有権マンションなので地代がかかりません(除セントラルパーク・ウエスト)。逆に土地の固定資産税はかかります。また冒頭で、みなとみらい・臨海副都心と比較しましたが、本来は同じ千葉県の新浦安や柏の葉、流山おおたかの森などと比較する立地・物件だと思っております。
共用施設や価格についてはまた次回。最上階が安かったんですよね・・・
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