のらえもん、先日湾岸に立つタワーマンションたちを眺めていてふと不安になったのです。それは「あれ?このマンションたちオリンピック前後に一斉に築12年を迎えるんじゃね?」という感想です。
マンションは定期的に大規模修繕を行う計画となっています。いつまでにどのようにしなさいと法律で定められているわけではありませんが、一般的に販売の時に配られる計画では「12年・24年・36年」というサイクルが採用されます。
ちょっと江東区湾岸地区のタワーマンションを、2000年から2012年まで竣工年順に並べてみました。
2000年
キャナルワーフタワーズ
2004年
オリゾンマーレ
Wコンフォートタワーズ EAST
2005年
Wコンフォートタワーズ WEST
2006年
ガレリアグランデ
豊洲シエルタワー
2007年
アップルタワー東京キャナルコート
2008年
キャナルファーストタワー
アーバンドックパークシティ豊洲
THE TOYOSU TOWER
2009年
ビーコンタワーレジデンス
シティタワーズ豊洲ザ・ツイン
ブリリアマーレ有明
シティタワーズ豊洲ザ・シンボル
2010年
シティタワー有明
2011年
ブリリア有明スカイタワー
2012年
ザ・湾岸タワーレックスガーデン
プラウドタワー東雲キャナルコート
上記のうち大規模修繕済なのは、2000年に建てられたキャナルワーフタワーズ(2013実施)のみでした。
実は12年という販売時のサイクルは守る必要はありません。建物の劣化具合、そして管理組合懐事情でスケジュールは先に変更になることになります。事実、川口のエルザタワー55(1998)は築17年後から開始、中央区のセンチュリーパークタワー(1999)は築16年で開始となりました。とはいっても、上記に上げたマンション達はオリンピック前後に次々と大規模修繕適齢期をむかえることになります。
取材を進めるとどうもみなさんオリンピック後が工事費安くなりそうなので、待っているという風の噂を聞きました。となると、2022あたりの湾岸のタワマン風景は一斉に足元低層階が足場組んで防護ネット、上からゴンドラつり下がりという状況になるかもしれませんね。
画像出展:Re-urbanization -再都市化-さんのブログより
タワマン第一世代が大規模修繕を迎えて貴重な事例を作っていただいているので「タワマンは大規模修繕ができなくて終わり」という煽りは全くの不正解とわかるんですが、そもそもタワマンの大規模修繕工事を手掛けられる会社って日本にいくつあるんでしょうか?江東区だけでなく港区/中央区、その他のタワマンが一斉に大規模修繕工事を始めたら??と思ってしまいました。まぁ建てるよりずっと少ない人数・工期でしょうから問題はないと思いますけど。
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