今月グランドオープンとなったザ パークハウス晴海タワーズ クロノレジデンス。
石川遼くんを前面に出した派手な公告が目に付きますが、
世界的建築家のリチャード・マイヤー氏監修とあいまって
リーマンショック後のマンションの中で一番派手だと思います。
近隣の東雲地区にはプラウドタワー東雲が販売されており、何かと比較される当物件。
グランドオープンに合わせ訪問したので、ここで報告します。
立地・周辺環境:
中央区晴海、といえばもともと「展示場があったところでしょ」という印象しか
ありませんでしたが、今は住友商事が入っている晴海トリトンが有名になりました。
晴海クロノレジデンスはこの晴海トリトンから晴海通りを渡り一本南に入った区画にあります。
地図を見ればわかりますが、
晴海通りを東に行くと春海橋を渡った先が江東区豊洲。
晴海通り支線を南に行くと晴海大橋を渡った先が豊洲新市場でその先は江東区有明。
晴海通りを北にまっすぐ行けばいくつか橋を越えた先に銀座。
ということで、地理的には中央区のはしっこ、もはや江東区に近いです。
晴海トリトンにはマルエツプチと成城石井がありますが、どちらも小さく
まともな最寄りスーパーは勝どきの文化堂でしょう。
生活利便性は近隣豊洲にかなり引き離され、東雲にも劣ると判断します。
中央区は南北を走る鉄道路線がないので、必然的に晴海通りを南北にゆくバス便を使うことになります。
鉄道路線は大江戸線勝どき駅か、有楽町線月島駅。どちらも現地から離れており
都心区ですが、交通路線には恵まれてないなぁという印象。
(晴海タワーズ クロノレジデンスの一本北側、晴海通りです、この先は豊洲)
勝どきまでは徒歩11分表示。
通勤時は勝どき駅から晴海トリトンへ向かう流れに逆行するのでもう少しかかります。
実際歩いてみたところ13分強くらい。
有楽町線月島駅まで15分表示ですが、ここから一番近い入口は大江戸線の入口で
有楽町線改札までは20分弱は見といたほうがいいでしょう。
デベ側もこの事情を理解しているのか、入居者専用のシャトルバスを
東銀座まで運行する予定です。
これは郊外大規模物件によく使われる手段で都心地区で同じ例は見たことがありません。
このシャトルバスの運行経費は、住民持ちとなります
晴海、晴海スカイリンクタワーの西隣に1500戸規模のツインタワーマンションの建設予定が
控えており、勝どち駅徒歩5分のトーキョータワーズ近くにも同規模のマンションが建設予定です。
クロノレジデンスはこれらのマンションより駅遠で、既に立っているタワーマンション含め
交通利便性に劣っているマンションだ、と考えます。
このことは、当然今後の資産性にも影響があるでしょう。
永住向きのマンションです。
眺望
部屋は東西南北4方向。
日当たり含めて向きの総合評価としては
南>>>東>西>北(高層)>西(低層)>北東角>北(低層)
お値段をみるとこのくらいの評価差を感じます。
南側は、運河に面しています。
解放感に溢れ、日の光も十分。
レインボーブリッジ~お台場~有明~東雲のビルやタワマンが一望で、
昼夜問わず楽しめそうです。
運河の幅は400mありますので向こう側に新市場ができてもまったく圧迫感はないでしょう。
晴海ポンプ所が目の前にあるので、そこからできるだけ離れる東側の方がよく、
西側南向きを買うなら7Fより上がオススメです。
高層階を買えば東京湾ゲートブリッジや東京湾に出入りする船が遠くに見え
毎日気持ちいい日々を過ごせそうです。
東側は豊洲向きです。
隣にもう一棟同規模のマンションが建ちますので、部屋の中はともかく
ベランダに出ると左側に圧迫感が出るかもしれません。
豊洲のららぽーとはライトアップしており、月に1度は花火も打ち上げます。
夜景は豊洲・東雲くらいしかありませんが、解放感がありますので西を買うより
私はいいと思います。
(お値段にも反映されていますが…)
西向きは勝どき~都心方向向きです。
低層はすぐ近くの築30年の分譲マンションとお見合い。
このマンションはお布団をベランダ手すりに掛けているお宅がちらほら見え、
生活感を感じる情景です。
中層以上はこのマンションの頭を超え、解放感が…といいたいところですが
真正面に晴海スカイリンクタワーが既に建っており、この西側に2棟の
超高層タワーが計画されています。
夜景はともかく解放感は東向きにも劣ると考えます。
北向きは真正面にスカイツリーが見える。。。のですが
目の前は再開発地域で、100m級のオフィスビルとお見合いになる予定計画です。
100m以上の部屋、33F以上でないと目線がその向こうに行きません。
100mより上は40平米台のお部屋が多く、むしろ陽の光が刺さないこと前提で
4F、5Fの低層の方がオススメです。
目の前に公開空地の並木道等が見えますので。
建物・内装
トータルで見ると、リーマンショック後のマンションの中では
最高スペックといえるかもしれません。
(六本木とかのマンションは行ったことが無いのでわかりません)
・天井カセットエアコン付きで天井高2700mm、折上げ天井
・窓際にダウンライト標準装備(おそらく外側から見えるファサードを気にしてつけた?)
・日本で初めて採用の大型インターホン親機
・コストが高いので最近まったく見なくなった全熱交換器付24時間換気
・Low-E複層ガラス
・全戸トランクルーム付
・御影石洗面台
・自動給水型ディスポーザー
・スケルトンインフィル構造
部屋内の扉などもグレード感が感じられます。
建物の方も、最高スペックの免震タワーマンション、防災倉庫も各階に装備とあって
ひじょーーーーにコストをかけています。
共有施設
リーマンショック後発表のマンションの中で抜けた存在です。
他にも
・ゲストルーム3室
・キッズルーム
・エグゼクティブルーム
・キッチンラウンジ
・ゴルフラウンジ
・オーナーズバイシクルスペース(自転車整備場)
・シャワー付きジム
・棟内ローソン
ここまでするなら、噴水付の庭を作るお金でプールを作ればよかったのに、という印象。
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