読んだ本とか

【書評】誰も触れない不動産投資の不都合な真実

最近ネタが無いので、週末にららぽ紀伊国屋・不動産コーナーに寄っていくつか書籍を購入しました。不動産投資系の本がメインだったのですが、これは不動産投資という視点が私に不足しているので、こちらを補うためであり、「不動産投資を真剣に考えるブログ」への鞍替え準備ではありません(笑)あと、自己マンション購入についての本は私の本含めそこまで出てないのに、不動産投資についてはいっぱい出てきますね。あ、「自己資金ゼロで~」とか「ボロ家投資で~」という本はもちろんスルーです。私はジェットコースターに乗りたいとは思ってないので。

ぱっと見、一番最初に目についたのはこちらの本でした。著者は経営コンサルから分譲マンション管理会社に転職された一風変わった経歴を持つお方です。

誰も触れない 不動産投資の不都合な真実 (経営者新書) 誰も触れない 不動産投資の不都合な真実 (経営者新書)
八木 剛幻冬舎
売り上げランキング : 1064Amazonで詳しく見る

不動産投資と聞くと、何やら危険な香りがする、と考えてしまうのは私がごく普通のサラリーマン家庭に生まれ育った生い立ちが関係するかもしれません。借金は悪でとにかく早期返済が善。その考え方を打破できたのは、私自身が自分が住むためのマンション購入のために、住宅ローンについて調べたからでした。不動産投資はローンと切っても切り離せない関係にあります(手持ちキャッシュでどうとでもなる人はこのブログのターゲットではないです)。この考えは応用すれば、自分が住まない住宅への投資にもつながります。

この本は、”ダイヤモンドZAI”とか”ビッグトゥモロウ”とかを購入して、「投資」というものに目覚め鼻息荒く不動産コーナーに行って、初心者本を一冊目読了した後に次の本として読むのにはお勧めです。ZAIなどに載ってるザル計算の甘さを指摘した過去ツイートはこちら↓

不動産投資はビジネスです。ビジネスですから相手があり彼らも利益のためにビジネスをしています、不動産投資の相手方は、「銀行」「不動産仲介店」「管理会社」「サブリーサー」「税理士・税務署」などがあるでしょう。

本書は彼ら周辺プレイヤーの思考に立って、「彼らは商売でこんなことを考えている」「だからこのように行動する必要がある」と説いています。実はこの姿勢は拙著「本当に役立つマンション購入術」でも使った手法で、業界外の人間が業界内のロジックを掴むのに役立つ手法です。すべて読みましたが論理的には矛盾する箇所はなく、非常にすんなり、わかりやすい本でした。

ただし、本書は「不都合な真実」の記述にフォーカスがあたっており、具体的な計算方法や最初の一歩目については細かく触れられていません。最初の第一歩を踏み出すには、類書が必要で、不動産投資 1年目の教科書究極の中古マンション投資の教科書などが役立つと思います。先日この本とセットで購入した元IBMの方が書かれた本も読了したら紹介いたします。

誰も触れない 不動産投資の不都合な真実 (経営者新書) 誰も触れない 不動産投資の不都合な真実 (経営者新書)
八木 剛

幻冬舎
売り上げランキング : 1064

Amazonで詳しく見る

 

あなたの不動産売却に、ひと肌脱ぎます。
↓↓湾岸エリアでのマンション売却をお考えの方はこちらから!↓↓

↓↓お仕事や取材の依頼はこちら↓↓
(所属先の株式会社新都市生活研究所のWebサイトへ飛びます)

関連記事

  1. 読んだ本とか

    【書評】住宅ローンはこうして借りなさい 改訂5版(追記有)

    住宅ローンの金利低下が顕著です。最近のあまりの固定金利の下がりっぷりは…

  2. 読んだ本とか

    【書評】かぼちゃ・スルガ・三為などの世界を書ききった快作「やってはいけない不動産投資」

    アベノミクスのメインテーマである金融緩和が始まってから7年。じゃぶじゃ…

  3. 読んだ本とか

    購入後のマンションの行く末を考える「100年マンション 資産になる住まいの育てかた」

    マンションを購入検討する時には、めちゃくちゃがんばって調べる人もマンシ…

  4. 損が少ないマンション購入

    東洋経済の不動産特集取材に協力しました

    週刊東洋経済2015年5月23日号「不動産・マンション バブルが来る!…

  5. 読んだ本とか

    独自の裏街道を行く東京タウンガイド 「東京DEEP案内」が選ぶ 首都圏住みたくない街

    インターネットの極北の地である、東京Deep案内をご存知でしょうか?街…

  6. 読んだ本とか

    【書評】元外資系サラリーマンの家賃年収『1億円』構築術

    先週に引き続き、豊洲紀伊国屋不動産投資コーナーで購入した本の紹介です。…

コメント

  • コメント (1)

  • トラックバックは利用できません。

    • mkstillman
    • 2016年 5月 24日

    学びがありました。ありがとうございます。「投資」をどうとらえるか、個人差があります。数億円とは言わないまでも、一回の買い替えで数千万円のキャピタルゲインを狙う投資と、定年後も被雇用者を続けて若者の就職機会を圧迫することなく、それなりの生活を維持するための投資とでは、目的、行動様式が異なってきます。すでにお読みになったと思いますが、牧野知宏さんの「町の不動産やさんはなぜなくならないか」(題名は正確ではない)や題名は忘れましたが堅実な大家業についての著作も面白かったです。

のらえもんにお仕事や取材を依頼する!

お知らせ

過去の記事(ランダム)

カテゴリー

  1. ブリリアマーレ有明

    【成約済】BrilliaMare有明 TOWER&GARDEN 2LDK+N/7…
PAGE TOP