2020年東京オリンピっク開催に伴い、新規競技場と仮説競技場を建設し、有明テニスの森などを改修する予定ですが、せっかくお金をかけて新規に建設する競技場については、大会後の有効利用をちゃんと考えた上で設計しないといけませんよね!ということで有識者によるアドバイザリー会議というのが都庁で開かれております。
現時点(1/27)では第1回・第2回の資料が公開されていますが、第2回の議事内容についてはまだのようですね。1/30に開かれる第3回で後利用の方向性がとりまとめられるようです。
このアドバイザリー会議については以下の7施設が議論対象です。
- オリンピックアクアティクスセンター
- 海の森水上競技場
- 有明アリーナ
- 葛西臨海公園(カヌー(スラローム))
- 大井ホッケー競技場
- 夢の島公園(アーチェリー)
- 若洲海浜公園ヨット訓練所
ん?新国立競技場についてはないんですね??炎上するからかな?
とりあえず、位置関係を見てみましょう。
これを見ると新規施設は東京湾岸部に集中していることがわかりますね。ただ、湾岸部に集まっていると言ってもひとつひとつは2km〜離れていて、さらにこれを結ぶ公共交通や結節点が弱いというのは一目で見てわかります。
資料の中には、首都圏の逆ドーナッツ化現象から東京のコンパクトシティ化が進む中で、周辺エリアマネジメントを含む複合的な機能を組み合わせてサスティナブルな交流施設にすることが提言されています。
第2回の地元自治体意見としては・・・
オリンピックアクアティクスセンター(江東区):
アイススケート場の機能を付加してほしい
競技場のと周辺駅商業施設などとの連携を強化
海の森水上競技場(江東区・大田区):
環境学習の場とするなど水辺に親しめる施設
レジャーに活用できる施設
三号信仰に利用できる施設
大井ホッケー場(大田区):
スタンドが設置されるスポーツ施設は希少なためできるだけ多くのスポーツに対応
有明アリーナ(江東区):
まちのシンボルとなるよう木構造の整備
カフェ・ショッピング施設・スポーツジム等の機能を導入
国際展示場や有明駅からの人と車の移動空間を分離したユニバーサルデッキの整備
その他にも:
新木場駅・夢の島間デッキの整備
有明テニスの森コロシアムブリッジ間にカフェ・ショッピング施設・スポーツジム等の整備
交通網の整備/地下鉄8号線と都市型ロープウェー
などなど、要望がいろいろ出されているみたいですが、まぁ地元自治体意見なので話3割程度に聞いておきましょう。
成功した例でシドニーやロンドンが挙げられていますが、単に競技場を作って終わりでなく、オリンピックを契機とした都市再生開発であってほしいですね。第一回議事録を読むと「施設だけを作っても活用や採算はとれないのでイベントや商業施設の誘致が必要」「臨海部の複数ある公園クラスターについて大きなビジョンを考えるべきで、それに適応した交通機関の整備」「周辺類似施設や公園施設との連携を真剣に考えるべき」「新規恒久施設は環境情報など先端的なものがチャレンジできるチャンスをすくってもらいたい」等、首を縦に何度も振るような委員の意見がたくさん出ています。アドバイザリー会議委員の皆さんに期待しています!
以下資料など(クリックすると大きくなります):
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