2020年のオリンピック開催に伴う、立候補ファイルが招致委員会のページにて公開されています。3巻セットで220MBと激重ファイルですが、かなり見ごたえがある中身となっています。
このエントリの画像出典:2020東京オリンピック立候補ファイルより
今まで公開されてこなかった、選手村や新設される競技場のイメージも公開されました。
本エントリは画像多めですので重いです、ご注意ください。また本エントリの画像はすべてクリックすると大きくなります。
東京オリンピック招致に関して湾岸に関する話題といえば
- 晴海の選手村情報
- 有明の新設/仮設競技場
- 辰巳の新設競技場
- 新しい道路計画や交通計画
このあたりになるかとおもいます。
一つ一つ見ていきましょう。
晴海の選手村情報
ご存知の通り、2016では有明に予定されていた選手村計画は2020で晴海に変更されました。選手村用地が狭いことが2016計画の弱点だったようです。画像を見る限り、6ゾーン24棟構成です。計画書では、2階~14階建と明記されています。14階建ではなく、高層マンションも可能なようです。ただし、選手たちは14階までしか使わないとのこと。
1/6報道ステーション SUNDAYで、猪瀬都知事は「選手村は、オリンピック後分譲して売却する」旨の発言をしています。
選手村の部屋は、ほぼすべてがシングルおよびツインルームですが、再販時には壁が取り払われて8部屋・6部屋をまとめ、2つほどの住戸にするようです。もし、分譲するとしたら相当高くなりそうです。
選手村の周辺は、大会終了後に公園となって開放されるようです。計画書では
大会終了後、東京都とオリンピック・レガシー委員会は民間企業と連携し、教育、文化、スポーツ等の面から様々な世代の活動を推進し、住宅と複合した国際交流拠点としての開発計画をとりまとめる意向である。海の玄関口である眺めの良い晴海ふ頭の先端には緑地が創出され、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を記念する都民に開かれた象徴的な公園となる。
とあります。また、肝心の晴海地区の交通アクセスですが、
晴海地区全体の利用者が増加することを想定し、新たなアクセス手段となる交通システムを検討している。これは、輸送モールのレガシーにもなる。
と書いてます。まぁ、中央区LRT計画のことだと思いますけど、ぼやかして書いてますので、オリンピックとは関係なく検討段階ですよ、と読み取れます。期待せずに待ちましょう。
有明の新設/仮設競技場
有明は、東京ベイゾーンのメイン会場となりそうです。
有明地区の競技と会場をピックアップすると
- 有明アリーナ(バレーボール)
- 有明BMXコース(BMX)
- 有明ベロドローム(トラックレース)
- 有明体操競技上(体操)
- 有明テニスの森(テニス)
- 東京ビッグサイト・ホールA(レスリング)
- 東京ビッグサイト・ホールB(フェンシング・テコンドー)
と7会場8種目になります。更にお台場海浜公園・潮風公園でも競技が開かれます。
これは楽しみですね!
新設・仮設会場のイメージはこんな感じです↓
辰巳の新設競技場
辰巳地区には、オリンピックアクアティクスセンター(新設)とウォーターポロアリーナ(仮設)の2箇所が設けられます。
大会後には、周辺住民も使える水泳場となるようです。
オリンピックアクアティクスセンターは、競泳・飛込・シンクロナイズドスイミングの会場となり、大会後は、収容可能人数を2万人から5000人に縮小して、利用しやすい規模の水泳場に改修する。大会後は、東京都が所有し、既存の辰巳国際水泳場同様、水泳各種別の都内選手権、日本選手権からジャパンオープン等の国際大会で使用するとともに、住民も使える水泳場となる。
辰巳の森海浜公園もところどころ老朽しているところがありますから、辰巳駅とあわせてこれを機会に新しく美しくなるといいですね。
現状では無い海沿いへのアクセスもできるみたいです。
新しい道路計画や交通計画
基本的に、既に周知されている以上の計画はありませんでした。
首都高晴海線の晴海開通は2015年
環状第2号線(虎ノ門~有明)は2016年
補助第315号線(豊洲新市場から有明西側・見た目既に出来ている)も2016年
晴海通りから選手村までの補助第314号線の拡張は2014年
のそれぞれ開通予定でした。
バス路線は新設されるとおもいますが、鉄道はないみたいです。選手村のあたりに例の中央区LRT計画が検討と記載されているだけです。
まとめ
湾岸住民にとって、これ以上ないほどの恩恵がある計画だと思います。
ライバルはマドリッドとイスタンブールですが、マドリッドには経済危機が・イスタンブールは地政学的リスクがあり、今回ほど東京に有利な状況はありません。各マスコミで指摘されている通り、招致においての一番の懸念点は、市民が歓迎しているかどうかだと思います。
自己の資産価値や利便性、、、そんなものはひとまずおいといて、まず「オリンピックを日本で見たい!」と自分と家族と周りみんなが思わなければ、オリンピックは呼べないでしょう。世界の一流アスリートを、僕はこの眼で見てみたいです。
東京都は2016計画時において既に4000億円の基金を積み立てていて、新たに税金を取ったり基金を取り崩したりする必要はありません。つまり、お金の心配は要りません。湾岸に住む人・これから住もうとしている人・検討している人・東京に住んでいる人全員で、「オリンピック、東京で見たいよね&来て欲しいよね」と盛り上がりましょう!
いつも興味深く拝見させていただいております。
オリンピック招致、是非実現させたいですね。
大会期間中の一ヶ月は本当に楽しいものになりそうですね。しかも湾岸の資産価値上昇というおまけ付き。首相も明るいムードの醸成に尽力してますし、全てが良い方向に進んでいる気がします。
絶対やりましょう!
仮説っていうのは終わったら壊されちゃうんでしょうか?新設、との違いはどういった点なのでしょう
>>せんぷうさん
私は、承知賛成の署名活動見たら必ず署名するようにしています。
湾岸のマンション全部で承知賛成のぼりを立てるべきじゃなかったかな〜
私が政治家なら、数百戸あるタワーマンション全部にのぼりを立ててくれとお願いすると思います。
この辺、センスを感じません。
>>nek110さん
仮設はその後取り壊されます。
有明の仮設競技場が撤去された後の計画は発表されていません。
この辺は、周辺住民が声を上げてオリンピック記念公園にするんだと
活動しなきゃいけないでしょうね。
声を上げずに、求めるものは得られません。