前回は、キャナルファーストタワーの成約事例からだいたいの相場感を紹介いたしました。
過去5年間の賃貸成約事例を調べると、8例しかありません。グラフ化するのはあきらめて、表にしました。
キャナルファーストタワー
賃貸成約事例 H21.1.1-H26.10.1
上の平均坪単価は、8489円。100平米の賃料はどうしても坪単価に直すと安めに出てしまうので、70~80くらいだと間取り・方角にもよりますが9000円台も普通かと。この表からはちゃんとした計算はできませんが、ファミリータイプはだいたい20万円まで、100平米くらいの広さでもMAX25~26万円(共益費別)くらいが相場になってくるでしょう。
低層階の賃貸となりますと、キャナルコート内CODANとポジションが被りますので、高層階の事例がメインです。
坪210万円で70平米25階を購入し坪0.9万円(19万円)で貸せたとすると、何年で元が取れるかを計算すれば19.44年となります。この数字は北側のビーコンタワーより良いですが、築年数にちょっとだけ差があるのでほぼイーブンです。ただし、賃貸の相場は変わっていないので、19年ではなく20年以上になるかと。
感想など
東雲キャナルコート内の分譲タワーマンションはは、良くも悪くもキャラが立っていますが、キャナルファーストタワーについてはどちらかといえばソツの無いマンションで、正直のらえもん的にもコメントが少々しづらいマンションでした。今回、改めて訪問してみると派手さはないながらも共用施設も良く使われており、専有部のスパン幅が広い間取りも多く、住んだ後の満足度が高いマンションだと考えます。
東雲キャナルコートはすでに完成しており、これから建つマンションはすべてキャナルコートの外のマンションとなります。計画的な都市・運河沿いで開放感のある都会的なタワーマンションという需要は一定ありますし、江東区湾岸の居住エリアとしての東雲1丁目の価値は今後見直されていくでしょうね。
さて、本連載もこのタワーマンションで最終回となりました。
今後は、過去拙ブログで「新築」として取り上げたマンションが築1~2年経った後どうなのか、実物を訪問していく不定期連載となります。今後ともよろしくお願いいたします
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