大好評企画(自称)ケーススタディ集も4つ目となりました。
本ケーススタディ集は、のらえもんに実際に来たメールを元に、本人とわからないように情報をぼかした上で、私がどう答えるかをシミュレーションしたものです。ゆえに、実際の回答メールとは若干異なりますが、要旨はかわりません。
「2人の子供がいます。資産価値の下落が少ないマンション・部屋を購入したいと考えています」
画像出典:coneta.jpより。フリー素材のため、題意とは関係ありません
Q:
のらえもんさま、いつもブログ等拝見させていただいております。
Aと申します。
妻と未就学児の4人家族で、世帯年収は1400万円程度ございます。
(略)
現在賃貸マンション居住中ですが、いろいろありまして今年に入り新築マンション購入を考えております。
資産価値の下落が少ないマンションを探しています、どうか相談に乗ってください。今一番手の候補としては
・中央区のマンションお見合い方向のお部屋、70平米台
迷っているポイントとしては・・・
(以下略)
A:こんばんは、のらえもんです。
資産価値の下落を最大限幅を気にされていますが、優先順位の1番は本当にそれでよいのでしょうか?
少し、ご質問の題意とはずれるかもしれませんが、以下語らせてください。子育てをされている方で、資産価値を最大限に気にされている方には似た内容を送らせていただいてますのでAさんに他意があるわけではありません。
最近、「幸せってなんだろう」と強く考えるようになりました。それって経済的な効率のみで語れるものなのでしょうか。
新築・超大規模なマンションですと、一度に大量の住戸さばかなければならないため、価格の歪みが形成されます。そこを突くことができれば、確かに「損をしないマンション購入」ができるような気がします。
しかし、価格の歪みの多くは、方角や採光が不利だったり、他のマンションとお見合いな部屋だったりします。
私はタワーマンションの価値の源泉は眺望だと考えています。気持ちの良い眺望とカーテンを閉めなくてもいい生活、それは都会の中ではタワーマンションでお見合いでない部屋でないと実現できません。
もうひとつ大事な視点があって、住宅というのは、金融商品ではなく実際に住む場所ということです。
人生の少なくない期間をそこで過ごし、子供はそこで育ちます。
毎日カーテンを閉めて生活する、向こう側は別のマンションの住民。この環境で未就学児はのびのび育ちますかね(小中学生なら部屋の多さ・独立性をより重視すべきとも思いますけど)?
たしかに中央区なら勤務先が近いですし、外食産業が豊富ですし、買い物も便利です。十分な収入があれば、毎日月島や築地まで美味しいものを食べ歩くことも可能です。そのために郊外から便利な場所に移り住むってソリューションは大いにありだと思うんですよ。でも、未就学児の子ども2人抱えながら毎日それできます?できないですよね。
幸せについて強く考えるきっかけとなったのは、とある販売が終わった直後の新築マンション営業マンと飲んだことがきっかけです。マンション購入の際に夫婦間の価値観が決定的に違うことが判明し、どちらも譲らなかったため最終的に離婚してしまうケースを聞きました。幸せになるために行動を起こした結果が、むしろ不幸になることも有ります。
ご自身は資産価値の維持を第一に考えられていると思いますが、奥様はどうなのでしょうか?まずはお互いに大事な点をすりあわせることが先のような気がします。
のらえもんは相談をお待ちしております。
→こちらをご一読の上、いつでもどうぞ!
のらえもん、こんばんは。
「幸せってなんだろう」発言に、ちょっと感動してしまい、久しぶりにコメントしてしまいました。
私は、このブログに、いつもマンション愛を感じています。
「カーテンを閉めて生活をして、未就学児がのびのび育ちますかね」というところに、なるほど有明在住(設定)の方らしい価値観だなと実感しました。中央区を検討されるご相談者さんが最終的にご自身の価値観に合った選択をなされると良いと思います。
>>湾岸タワーが世界一さん
過分なほめ言葉ありがとうございます。
>>有明さん
えっとですね、今の設定は
「江東区湾岸タワーマンション在住」です。