昨年11月に行われた豊洲新市場の入札ではまさかの入札辞退が相次ぎ、入札不調になりました。資材費・労務費のアップ懸念がクローズアップされ、2016年4月のオープンが危ぶまれていました。
東京都は、規模を1割程度縮小&予定価格を400億円増額した上で、もう一度入札を行おうとしています。
上昇率はすべて60%超。規模の縮小をかんがみれば実質価格は更に上がっています。
建築費の高騰は本物です、このままの調子で更に上昇となりますと今後の湾岸新築マンション事業が本当に成り立つか少し心配ですし、東京オリンピックの会場も予定の予算で完成するのでしょうか。
豊洲新市場、再入札は400億円増額
建通新聞 2013/12/272013/12/27
東京都は12月27日、11月の入札が不調となった豊洲新市場の建築工事3件を改めて公告。予定価格の合計は1035億円で、前回の628億円から400億円超、率にして6割超も増額した。11月18日に開札した入札では、それぞれの入札に1者のみ応募した鹿島JV、清水建設JV、大成建設JVが辞退し、不調になった(関連記事:豊洲新市場まさかの入札不調、大手がそろって辞退)。背景には、労務費や資材価格の高騰があるとみられる。
改めて公告した入札の予定価格は、青果棟ほか建設工事が前回の約159億円から約259億円に上昇。水産仲卸売場棟ほか建設工事が前回の約260億円から約436億円に、水産卸売場棟ほか建設工事が約208億円から約339億円にそれぞれ上昇した。
工期は、前回の入札では2016年2月末までとしていたが、今回の入札では同年3月末までと1カ月遅らせた。
ちなみに、すでに入札が終わっている「管理施設棟」は今年1月から着工予定です。これから完成までの2年間強は忙しくなりそうです。
工事が完了するあたりで、「千客万来施設のオープン」「東京各所からのバス路線増設」などが予定されていますので、周辺住民としては早くできないか楽しみなニュースです。
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