少し前の記事になりますが、日経新聞に「豊洲〜住吉間の地下鉄新線計画」が載ってます。
そのうち消えてしまうと思うので一応コピペ↓
豊洲~住吉間の地下鉄新線「30年以内に黒字化」
東京・江東区試算東京都江東区は区内を南北に通る豊洲―住吉間の地下鉄新線計画について、70円の加算運賃を設定すれば開業から29年で累積収支を黒字にできるとの試算をまとめた。
建設費に国の補助を受けるには30年以内の黒字化が義務付けられており、試算で計画の実現へ近づいた形だ。区は今年度中に具体的な計画を詰め2015年度に事業に着手、25年度の開業を目指す。
この計画は有楽町線の豊洲駅と半蔵門線と都営地下鉄の住吉駅の間、5.2キロを結ぶもの。東西線の東陽町駅にも接続、中間に2つの新しい駅も設ける。線路や駅は江東区などが出資する第三セクターが整備。運行は東京メトロが担う。開発の進む臨海部へのルートが増え、東西線などの混雑緩和が期待できる。
江東区は東京都や国の担当者も交え検討会を開き、新線の事業化を議論してきた。新線は豊洲―住吉の往復に加え、一部は有楽町線の市ケ谷駅まで乗り入れると想定。1日26万人が利用、新線の利用者は東京メトロの運賃に70円を加えて払うとすると、開業から29年で借入金を返し累積資金収支を黒字にできると試算した。
開業から30年以内に黒字にできる場合、「都市鉄道等利便増進法」に基づき国などから建設費の補助が受けられる。江東区は建設費1260億円のうち3分の1を国、3分の1を都と区の補助金、残りを三セクの借り入れでまかなう方針だ。
今後、中間駅の位置や運賃を加算する設備などについて具体的な計画を詰める。国と都の同意を得て事業計画を国に申請、15年度から用地買収などを始める方針。都内では08年に東京メトロ副都心線が開業して以来、新たな線の開業はない。
日経新聞2013/8/7より
これの元ネタは、江東区の「東京8号線(豊洲~住吉間)事業化研究会」資料だと思います。
こちらから資料をダウンロードできます。
江東区臨海地区の中心地である豊洲と江東区庁がある東陽町に行くには現状、バスしかなく非常に不便です。もっといえば、住吉・錦糸町へ行くには一度都心に行ってから乗り換えが必要です。
朝のラッシュ時の東西線の混雑度は200%。これを南北に散らす必要がありました。
本当なら東京地下鉄に事業化してほしいのでしょうけど、儲からないので事業化はしませんでした(協力はする姿勢)。ということで、江東区が第三セクターを作ってそこが整備し、割り増し運賃で事業をまかなう計画です。既に豊洲始発のためのホーム増設工事が終わってますが、将来的にはここに住吉行きの電車が停車するのではないでしょうか?
ちなみに、新駅ができる地区は、枝川と扇橋・千田(?)あたりだと思います。この辺は鉄道が通ってない空白地帯ですので、開通したら便利になるでしょうね!
事業化検討委員会の資料を読んで気づいたことメモ↓
- 豊洲−住吉間ピーク時8本オフピーク時4本・10両編成
- 利用者便益は江東区だけでなく、千葉県まで広がる
- 枝川周辺の人口は2.2万人(H22)→4万人(H36)まで増加すると予測
東西線、有楽町線両方使いたいので、延伸は実現して欲しい。
結論ありきではなく適切に需要予測をしていただきたいですね。
>>塩浜民さん、ありきたさん
需要予測はされていて、結構堅めに見積もってますね。
私は70円プラスでも需要はあると思います。