豊洲4丁目には、「プライヴブルー東京」「東京フロントコート」「スターコート豊洲」といういずれも長谷工コーポレーションが施工した超大規模マンションが立ち並んでいます。私はこの3マンションを長谷工3兄弟と呼んでいます。
2005年から2007年にかけて、豊洲が猛烈な勢いで人口が増えていったのがわかると思います。
この3兄弟は多棟構成で敷地をコの字状に囲む設計・自走式駐車場100%・広い中庭を持つことと、基本的に規模と各細かい仕様の違いはあるものの、相似のマンションであると言えるでしょう。
プライヴブルー東京エントランス・2005年3月築:
逆梁工法によるハイサッシの採用により、部屋が明るい。全戸門扉付ポーチ付き。
東京フロントコート中庭・2005年12月築:
長谷工3兄弟の中でもっとも大規模、中庭も広く明るく作られている。
スターコート豊洲全景・2007年3月:
長谷工3兄弟でもっとも築年数が浅く、南西向きに開けた住戸が多く日当たりが良好な住戸が多い。
成約相場も3兄弟も実によく似ています。
豊洲4丁目 超大規模マンション成約事例 H27.5.20-H29.5.20
この2年間、この3マンションの相場はほぼ変わっていないことがわかります。若干東京フロントコートの成約価格が高く見えますが、これは平米数が大きい部屋が良く売れているためで、横軸を平米数にすると3棟の差が縮まります。
豊洲4丁目 超大規模マンション成約事例 H27.5.20-H29.5.20
総額-平米数グラフ
スターコート豊洲の4000万円付近3事例はすべて60平米以下であることがわかります。プライヴブルーの傾きが若干緩いのは高層階&広い部屋の成約がこの2年間でなかったためです。
正直、この3棟の見学をしても超大規模ならではの庭や自走式駐車場の大きさには圧倒されることがあっても、タワーマンションの高揚感はありません。豊洲徒歩5分以内で、6000万円~6500万円という予算で80平米以上の間取りがあるマンションはここしかないため、理性で買うマンションといえるでしょう。需要は底堅く、湾岸相場が若干弱含んでいる中で、この2年間まったく相場が変わっていないというのは立派です。
駐車場を見るとコンパクトカーもある中で、高級外車が多いのもこのマンションの特徴です。先日、この3棟についての相談メールがあったため、あらためて外観を見学をしにいくと、メルセデスのSUVが横付けするのが見えました。住宅予算ギリギリまで上げて購入する人もいれば、駐車場や維持管理費の安さを選択して都心駅近&車生活を楽しむ人もいて、限りある資力の中で人生の選択肢、重要視するところは様々だなぁと思った次第です。
ちなみにこの3棟の中では東京フロントコートが私は好きですね。若干狭く作った(?)エントランスが開くとガラス越しに広大な庭と水景が広がりを感じさせる作りが見事です。
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