選手村再利用であり、今世紀最大の住宅開発である【HARUMI FLAG】。しかし、広がる新型コロナウイルスにより、今後の先行きが若干不透明です。ついに、販売延期のお知らせが通知されました。
平素より HARUMI FLAG にご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
現状の新型コロナウイルス(COVID-19)感染状況を鑑み、本物件は多くの方からのお申込みを想定していることから、ご登録及びご契約手続きが大規模なイベントであると判断させて頂いたため、当初予定していた販売開始時期を延期させていただく運びとなりました。
新たな販売開始時期につきましては、6月以降を予定しておりますが、感染状況や行政当局からの情報を見極めたうえで検討してまいります。何卒ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
なお、パビリオン見学会は引き続き開催いたしますが、状況を鑑み、通常よりも予約組数は制限してご案内させていただいておりますので、あらかじめご了承ください。
引用:HARUMI FLAG公式Webページより
まぁこの状況では販売しても、いきなり入居延期を通知することにもなりかねません。一旦販売も様子見が正解だと思われます。なお、マンションパビリオンは引き続きオープンしているそうです。いろいろギミックありで面白いのでまだの方はどうぞ。
さて、HARUMI FLAGの当初の入居スケジュール「2023年3月下旬」が守られるのかは、五輪次第となります。もちろん中止になれば問題なく引き渡せるでしょうけど、中止は全力で嫌だと主張するでしょう。アスリートだってゴールが4年後に再度引かれたら絶望的な気持ちになりますものね。
今後どうなるのか、いくつかのシナリオが朝日新聞に載っていました。基本は3パターンのいずれかのようです。
よくまとめられていたので引用すると、
東京五輪、今夏の開催困難に 延期シナリオ3パターン
2020年3月24日 6時27分 朝日新聞デジタル新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国際オリンピック委員会(IOC)が22日、五輪開催時期の延期を含めた検討を4週間をめどに進めると明らかにしたことを踏まえた。大会は米国の競技団体などから延期の要望が相次いでおり、今夏の通常開催は困難な情勢となってきた。
オリンピック・パラリンピック終了から物件引き渡しまでのタイムスケジュールは若干の余裕をもたせているので、秋開催はもちろん、もしかして1年後開催になったとしてと、なんとか間に合うかもしれません。ただ、1年後にコロナ騒ぎが収束しているかは全く不明です。
しかし、2年後開催となると、引き渡しが遅れることは確実です。この場合、契約者は生活設計のスケジュールが崩れてしまいます。なお、この場合、契約者は手付金全戻しの白紙解約できるか?が一番重要なポイントでしょうけど契約書上はできないようです。
晴海フラッグの重説が気になる方もいらっしゃいますが、引き渡しに関して関係してそうな箇所はここですね。
オリンピックでの使用期間を明確に記載してるんすよね。 pic.twitter.com/TEZ2xsRO1y
— 下町パンダ (@tokyo302) March 23, 2020
契約書上はそうなっていても、不動産業界のプライドとして契約書以上の対応をすることはありえます。ただ、現時点で既契約者からの問い合わせると、契約書通りと言われていると情報が入ってきました。
まぁ販売を6月まで延期しておいて、五輪延期が決定すればそれに合わせて販売戦略を見直し。スケジュール決まったら第一期契約者への対応をまずして、タワー棟の建設は開催後までサスペンド、となるでしょう。
※追記:
いま入ったNHKニュース速報によりますと、
・東京大会の中止はなし
・遅くても20201年の夏までに開催する
・年内の開催は難しい
ということで安倍首相とバッハIOC会長が同意したそうです。
→となると、引き渡しは間に合うかもしれません。ただし学校などの周辺インフラが揃うかどうかは…わかりません。
しかし、大変なことになってきました。先行きに対して若干暗い気持ちになると同時に、今後何十年も語り継がれる、いやそれどころか歴史の教科書に載るような事件の只中にいるのだと自覚します。
HARUMI FLAG、マンションとしてはとても余裕がある作りをしていて、五輪レガシーの中に住むというのはこういうことが、というチャレンジが見えていました。それだけに、なんとかこの事態が早く沈静化し、先の見通しもついてみなさんが納得する着地点に落ち着けばいいと思っております。
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