前回Brillia Tower 有明 MID CROSS概要からの続きです。今回は、共用施設と販売予定価格についてお伝えします。
共用施設
有明ブリリアシリーズは豪華な共用施設で知られていますが、本物件は300戸のため、大きくは取れませんでした。
スカイエアラウンジ
画像出典:ブリリアタワー有明ミッドクロス 公式Webページより
目測110平米くらいあるラウンジ。屋外に出られるアウトドアテラスと一体化しています。一部はキッズスペースになっています。有明独特のレインボーブリッジがS字を描き、東京タワーが水面に映える、そういうダイナミックな眺望が住民で共有できます。
ゲストルーム 兼パーティースペース
70平米?くらいのパーティースペースを兼ねたゲストルーム。あまり多く数を置けないということで、2つのニーズを一つの部屋にまとめました。
なお、33階には住戸が設定されておらず、実質屋上です。こちらにはルーフトップバルコニーもあります。
カフェテラス
図面では地域貢献施設(カフェ)と書かれています。外の人も使えるスペースとなりますから、住民専用の共用施設ではありません。300戸のスケールで棟内カフェは成り立たないので、地域にも開放したということでしょうか。イメージCGの通り、ミッドクロスガーデンと一体利用ができる設計になっています。このカフェには階段が付いていて2階はコミュニティスペースやワークスペースが付いています。シェアオフィスのような…と説明がありましたが、在宅勤務が急速に整備されているなかで、棟内にサードプレイスがあるのは良いですね。
価格
価格です。ここまで上下階で差を付けた価格表、初めて見たかも。
ブリリアタワー有明ミッドクロス(Brillia Tower 有明 MID CROSS) 予定価格表 高層階
(クリックすると大きくなります)
ブリリアタワー有明ミッドクロス(Brillia Tower 有明 MID CROSS) 予定価格表 中低層階
(クリックすると大きくなります)
いつものとおり7100万円台という表記は末尾を丸めて7150万円で計算しています。これは7199万円までありえますのでご注意ください。
私の経験上、上下階差がここまでついている物件は初めてです。たとえば南西角部屋のJタイプについては、同じ間取りで4Fが坪単価263万円、27Fが402.4万円。18階からサッシの高さが変わる、14階までは間取りの無償セレクトが選択できない、という条件はありますが、豪快につけてきましたね。逆にJタイプの4Fは戦略的値下げにより相当お買い得なのですが。
J type/3LDK/73.53平米/角部屋
画像出典:ブリリアタワー有明ミッドクロス 公式Webページより
角部屋でキッチンに窓付き。キッチンが壁側のため、カウンターが付いている。間取りは良い。
この物件の競争力ポイントをあえて挙げてみると「眺望が良い」「お台場に近い」「内廊下免震」「有明西学園校区」の4つだと思うのですが、前回のエントリで述べたように低層階の眺望はほぼありません。南東から南西の日照は問題ないのですが…この4大ポイントのうち最大の競争力である眺望に欠けた部屋をぐっと下げて、上層階にその分価格を載せた価格表となります。眺望が良いといえる19Fは、物流施設やスポーツセンターの頭を超えた階あたりで、ここは坪単価316~370万円となっていました。
この表の平均坪単価は341.4万円ですが、次期販売として価格を表示していない24Fや前建ての影響が少ないけど次期以降販売になっているGタイプを加味すると、坪単価350万円を販売側は想定しているのでしょう。私は以前このタワマンの価格をチャレンジで340万円と言ってたのでそこから更に乗っけてきましたね。シティタワーズ東京ベイの第2期以降の販売価格と同じとは相当強気です(あちらは更に値上げしていますが…)。
既存のブリリア有明兄弟たちの相場を考えると、湾岸マンション価格ナビ平均価格は以下の通りです。
ブリリアマーレ有明 290.9 万円
ブリリア有明スカイタワー 274.4 万円
ブリリア有明シティタワー 286.6 万円
ブリリア有明スカイタワーの平均単価by湾岸マンション価格ナビ(2020年2月時点)
BMAが築11年、BASが築9年、BACが築6年経っていますが、それぞれこの価格。新築プレミアム(+15%)を考えると、低層階の価格は競争力がまだありますが、高層階は相当なチャレンジ価格となります。有明で350~370万円の中古取引事例はプレミアム住戸を除けば皆無ですし、この単価なら国際展示場駅前のシティタワーズ東京ベイとほぼ同価格帯です。あちらは住商複合一体開発。こちらはお台場により近いとはいえ、橋を一本渡らないといけない立地です。まぁ今のご時世、「新築でリセールが出る部屋を選ぶ」というのがなかなか難しい注文ですね。なにより「新築」という言葉には何事も変えられない魅力的な響きがあります。
次回は総評です。
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