こちら、最近買った本ではなく私がモデルルームめぐりをしていた頃に出合った本で、初版第1刷を持っています。紹介するにあたってひさしぶりに書棚から取りましたが、この本で学ばせていただいた基本が、のらえもんブログを書くにあたって間取りや扉、開口部などを考える参考になっています。もともとは戸建て向きの本だとは思いますが、マンションにももちろん参考になります。
住まいの解剖図鑑 増田 奏 エクスナレッジ |
良い間取り・良い住まいとはある意味さながらパズルのようです。
たとえばドア。左右・内外開きと4種類ありますが、人間の動きを決めるために、上記の正解はひとつしかありません。場合によっては引き戸や折れ戸を使うのが正解の場合もあります。本書はそういった住まいの設計ひとつひとつにスポットライトを当てて、どうしてこうあるべきなのか?考えさせてくれる名著です。
住戸設計だけでなく、家具の配置や高さについても触れられています。
- TVがあるリビング、配置はどうあるべきなのか?
- 目線の高さを合わせた家具は?
- 開口部の目的とは?目的に合わせた窓とは?
- 美しい動線の間取りとは?
上記がわかりやすいイラストや例えと共に紹介されています。
注文住宅を作る立場ならもっと読んで面白かったでしょうけどね、モデルルームを見て動線や配置を考える上でとても役に立った本でした。これから住まいを購入する人、契約していまから家具を考える人にとてもオススメの本です。
■目次
・はじめに
・1 気持ちよさにはワケがある
・2 箱のかたちにはイミがある
・3 人にも寸法にもクセがある
・column
畳の五カ条/家族のタイムテーブル/平凡な案から/方針・決心・変心
「ふつうじゃダメなのかい?」/平面のトポロジー/無目的という目的もある
・あとがき
住まいの解剖図鑑 増田 奏 エクスナレッジ |
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