前回、前々回と共用施設をお伝えしてきました。最後は相場感を見て終了しましょう。
過去5年間、180(!)成約事例をプロットしました。データはMIDとSEAが微妙にわかりづらかったのでひとつになっています。そのため、同じ南東側でも目の前が開けているSEAタワーと、向かい合う形のMIDタワー(ただし微妙にずれています)が一緒のプロットとして出てきます。グラフはクリックすると大きくなります。
THE TOKYO TOWERS 成約年月日別グラフ
2011年ごろには坪250~260くらいの成約が多かったものの、最近は坪300を大きく超える事例も珍しくはありません。この5年間でかなり相場が切りあがったマンションと言えるでしょう(もちろん坪300以下の取引も多くみられます)。相場の底は2012後半~2013前半でこのころは坪250以下の成約が大半でした。この頃に契約した人は大きく得をしたことになります。
このマンションは4方向あります。方角差についてはいただいたデータについていたので可視化してみました。
THE TOKYO TOWERS 方角別成約グラフ
レインボーブリッジ方向である南西向きが他の向きとくらべてぶっちぎりで高く、続いて南東、北西、北東の順となりました。南西方向は、高層階プレミアム住戸の取引があったため、相当引っ張られていますが、それでもレインボー向きは強いですね。
最後に階数別でグラフ化してみました。
THE TOKYO TOWERS 階数別成約グラフ
階数が高いほど坪単価が高くなる法則がわかります。ただ、50階を越えるところでも、坪250以下の取引はありますが、北東向きもしくは1億を越える広い住戸の取引となります。
感想
ミサワホームの想いは縦に長い都市型の街をそのまま作ることでしたが、その想いは見事結実して、このマンションになっています。日本一の規模というのは、並み大抵のプロジェクトではなく、あまりの巨大さに圧倒されてしまいました。今よりずっとマンションが安い時代に立てられていますが、その分いろいろなところで余裕を感じられますし、エントランスやエレベーターホールにも惜しみなく石材が使われています。
これだけの共用施設を持つにもかかわらず、管理費は驚きの平米あたり204円。修繕積立金が182円であることを考えても維持費は規模の恩恵を受けています。
これから開通する環状2号線が横を走り、BRTの停留所が設置されて、新橋駅と直結されることになると更に利便性が増すマンションとなるでしょう。高級感こそ他のマンションに一歩劣るものの、大きいことは余裕を生み出す規模の勝利、そして勝どきの利便性向上に与れる場所に位置することから、将来の湾岸ヴィンテージマンションの仲間入りは確実だと考えます。
>180(!)成約事例
これほんとにすごいですね!
のらえもんさんはいつもどこからこんな情報を持ってきてるんですか?
公開サイトがあるなら是非おしえてもらえないでしょうか