みんかぶマガジンより、取材依頼を受けました。忙しすぎるのでお断りしようかと思ったのですが、湾岸エリア外の人がどう思っているのか、その質問に自分自身がなんと答えるのか興味が出たので受けることにしました。自分が取材を受けたこと、そして取材で自分が出した答えを自分のブログに書いていいという条件で握っています。取材から時間が経ってしまい聞かれた内容や答え方がかなり変化してしまったかもしれませんがご容赦ください。濃縮還元した正本版は、みんかぶさんからそのうち出るはずです。
はじめの雑談から
みんかぶ編集部(以下みん):本日はよろしくお願いいたします。先日、NewsPicksの対談を見たのですが面白かったです。某先生は、湾岸エリア住民ってご存知なんですか?
のらえもん(以下の):よろしくお願いいたします。某先生ですか…認知度測ったことないですけど、体感では5割くらいじゃないですかね。
みん:結構、東京湾岸エリアのことを書かれていますが、住民的にはどんな感想なんですか?
の:某先生がメディアで書いていることってあからさまな地域差別なんですよ。例えばいま「川そばに住んではいけません」と表で言ったら炎上しますよね?豊洲市場問題のときに人様の住んでいる場所を毒洲とかメディア使って言ってる人のこと、良いとは決して思わないですよ。ましてやタワマンはマウンティング合戦だとか修繕できないとかさんざんレッテル貼ってる供給源ですから。気持ちよくはない。
みん:なるほど、たしかにそうですね。
の:あと最近「格差というものはあってはならない、格差が階数で可視化されるタワーマンションはキモい」みたいなことをニュースサイトで書かれていたと思いましたが、あの人、大学を二回出てて「◯◯大学をお出になってる」で人のことを評価する学歴厨の気質があるんですよね…学歴格差はいいんだ。そもそもNewsPicksでは「広さや間取り眺望によっても価格は違うし高層階でも1LDKはあるから、低層階だから即安いとかタワマンはそんな単純な世界じゃない」といったはずなんだけど聞いてなかったのかな?
湾岸エリアのマンションの価格はこれからどうなるか
みん:それでは、みんなが一番気になる湾岸エリアのマンション価格。これについていまどのようなご感想をお持ちですか?コスパに優れた湾岸エリアという評価が世間の一般でしたが、そこから値段が上がって変わりましたか?
の:たしかに湾岸エリアは高くなりましたね。でも、他のエリアと比べるとどうでしょうか。都心エリアに比べると歴然とした差があるので、そこと比較するのであれば、やはりコスパは変わらないと思います。ドル円相場が3割円安になったので、ドルベースで考える人にとっては価格がそこまで変わらないんです。我々は円で給与をもらい生活していますから、マンション価格高くなったなぁと私含めて思いますが、これは稼いでいる日本円の価値が下がっている、もし稼いでいる年収が変わらないのであれば世界的に見れば労働の価値が毀損しているということになります。
みん:なるほど、今後のマンション価格はどうなるでしょう?
の:これは湾岸エリアに限ったことではありませんが、いま日銀は明確にインフレを起こそうとしています。ガソリンは補助金無しになるとたちまちリッター200円。あらゆるものが値上がりしたり同じ値段でも中身が少なくなるサイレント値上げが実行される世界です。なぜマンション価格だけ下がると思うのでしょうか。下がるのを待つのは得策ではないです。
の:マンションというのは、人生において限られた時間でしか欲しくないし買えない商品です。学生や新人社会人は特に欲しいと思う人は少ないし、子育てが終わってから買おうという人は少数派です。それに住宅ローンは健康体でないと借りられない。若い頃は与信額が少ない。限られた期間でスルーすると、本当に買う機会を逃します。
かつて東京湾岸エリアを選択するには「信仰」が必要だった
みん:なるほど。いま盛り上がっている東京湾岸エリアですが、この「湾岸タワマンブーム」の現在地、のらえもんさんはどのようにお考えですか?
の:そうですね、私が書き始めた2011年秋に比べて、明確に居住者層は変わり始めましたね。
みん:と、いいますと?
の:元々、私は2011年の震災時点で湾岸エリアを選んでいたんですよ。でも、ああいうことがあって湾岸エリアのタワマンはありとあらゆるメディアから否定される形となりました。タワマンがボッキリ折れるとか、東京湾は津波で流されるとか、液状化で人が住めなくなるとか、そういうことが平気で言われていましたね。ちょうど浦安の液状化、マンホールが飛び出ましたけどああいうことが湾岸エリアでもあったかのように言われたんですよ。そんなことはなかった。世の中のメディアが俺の選択を否定するから、肯定するブログを自分の手で始めたんです。
みん:なるほど。
の:でも、震災の記憶がまだ新しい頃は湾岸を選ぶには勇気が必要でした。だから私は都心から近くて質の高いタワマンに手が届くエリアなんですよと、ロジックと情熱を提供し続けたんですね。だからこの時期は、のらえもんブログの読者はとても多かったし支持されたと実感しています。SKYZ、クロノレジデンス、ティアロレジデンス、パークタワー晴海…くらいまでは相当熱心に読まれたんじゃないかな。しかし、ふっとのらえもんなんていらないのではないか。そう思ったのが月島「MID TOWER GRAND」と豊洲「ブランズタワー豊洲」の2マンションです。
の:この2マンションの特徴は、坪400を超えたことですね。従来とは一線を画す価格を売り主が提示して、それについてくる消費者が出てきた。それも数百〜1000戸というボリュームです。明らかにステージが変わった気がしましたし、このゾーンになってくると選ぶ人は自己確信のもとに購入される。この2マンションについては、のらえもんという存在は、湾岸エリアの妖精というよりもマンションブロガーの一人として読まれる存在になったなと考えました。つまり、震災の記憶があるころは、選ぶのに信仰心が必要で、その元を供給していましたけど、もはやそれが必要ないゾーンまで引き上げられた、とでもいいましょうか。
の:面白いことに、HARUMI FLAGについては、のらえもんブログは以前と同じほど熱く読まれている実感があるんですよ。坪300万ちょいというのが、もしかして私ともっとも相性がいいゾーンというのもあるし、駅から遠い晴海というエリアを選ぶにはやはり信仰心が必要だったのかもしれません笑
みん:晴海フラッグは、相当広域から注目を集めましたから、晴海?どこ?という人も多くて、そういった方は、のらえもんさんのブログを読んだのかもしれませんね。
の:たしかに知らないエリアを選ぶのは勇気が必要ですものね。震災から12年。ららぽーと豊洲もお店が変わり洗練されましたし、豊洲におしゃれスポットも増えて、アーリーアダプターからマジョリティが選ぶ街に昇格したのは事実です。ひとつの時代、役割は終わったなと感じています。
続きはまた次回。メモがてらここに予告を書いておきます。
湾岸エリアの各エリア立ち位置あれこれ。月島と勝どきの違い、晴海と似ているのはどこ?豊洲はなぜ良いのか?川そばはなぜ選ばれる立地になったのか?地下鉄8号線でどう変わる?湾岸エリアをこれから選ぶ一重のメッセージ。
某先生がNewspicksの討論にのらえもんさんの替え玉が来たって書いてますが本当ですか??
はぁ…この際だからハッキリさせておきますが、某先生が「こいつがのらえもんだ」と固く信じている人って全く無関係の第三者なんです。このため、めちゃくちゃ事実の誤認があるのですが、いくら説明してもわかってくれません。だいたい替え玉が来たと騒いでいるのは彼ただ一人で、スタジオに来ている他の全員のらえもん認定しています。そもそも、「のらえもんが顔を出さないと決めている存在である以上、のらえもんは概念」です。スタジオにマネージャー扱いで田端氏とふじふじ太氏がいたんですけどね。
某先生は過去、執拗にのらえもんの中の人を確かめようとしたり、無関係の第三者に異常に粘着したり、本当に関わっていいことない人です。二度とご一緒しません。
このコメントは湾岸太郎さんが認識したらもしくは明日までに消します。