湾岸マンション価格ナビさんのメルマガで配信される成約情報を眺めていると、ここ半年くらいで有明中古タワーで6000万円オーバーの成約情報がよく出てくることに気づきました。半年くらい前の肌感覚だと、狭めの5000万円以下ばかりの成約が並んで、それを越えると厳しく、6000万円を越えるともうアカン、みたいな状況だったのにいつの間に変わったのでしょう。
この1年間の有明1丁目成約価格を散布図で表現したのがこちらです。
8000万円を越える成約も2事例あるのですが、グラフをわかりやすくするため、省かせていただきました。
江東区有明1丁目 成約価格(2016/9〜2017/9)
2017年に入ってしばらくしてから急に6000万円を越える成約が増え、そのままいまも継続傾向にあることがわかります。
たしかに、5500〜6500万円くらいのスポットで「これは」と思う部屋は、前は結構残っていたのですが最近はサクッと売れるようになりました。
先ほどの散布図を2017年3月31日以前と4月1日以降に分けて、〜4999万円、5000〜5999万円、6000万円超の3グループに分けてそれぞれのパーセンテージを並べると以下のようになります。
相変わらず、60平米くらいまでの5000万円以下の部屋が大多数を占めていますが、6000万円以上の高価格帯の動きが良くなったのがわかります。坪単価で見てみると、こちらはほぼ平行でしたので、「相場が上がった」ということではなく、「75平米〜90平米の総額が張る価格帯も動くようになった」ということですね。
要因としては、やはりシティタワーズ東京ベイだと思います。駅近といっても坪単価は従来の有明では考えられない価格帯になっていますので(高層階だと70平米7000万円オーバー、角部屋80平米で8000万円オーバー)、周辺のタワーと比較して、1000万円近く安く広い部屋をいまの金利で買うことができることに魅力を感じる方も多い、ということでしょう。
ちなみにこの傾向は、東雲や豊洲では見られない(安くなった豊洲3丁目で成約ラッシュがありました)ので、新築大規模マンションがもたらす効果はエリア単位ということでしょうか。同様に、晴海もクロノ・ティアロの価格が回復傾向にあります。
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