中央区は、銀座から臨海部（中央区のですから、勝どき・晴海地区）を結ぶ新交通システム導入を検討しています。
今回公開された議事録をよむと、既に「導入の是非検討」よりも「どのルートを使ってどこに停留所を置くか」といった中身の議論になっています。期待できますね。
資料はここで公開されていますので、要点を抜き出してみましょう。
↓本エントリの画像は全部クリックすると大きくなります。
本エントリの画像出典：中央区・第2回基幹的交通システム部会を開催しましたより
ルートについて：
基幹的交通システム導入の目的は「公共交通の空白地域解消」です。
具体的には鉄道サービスのない「銀座７丁目８丁目」「晴海・勝どき・豊海地区」「築地場外市場」のアクセス利便性向上です。
ということで、基本は不便な地域に新路線を設定するよ、となります。
資料では３つのルート案が提示されています。このうち、晴海通りは「既存のバス路線への影響が大きい」「臨海西部の不便が解消されない」とされており、銀座-晴海間最短ルートですが、このルートの実現は難しそうです。
資料でも上記の不便地区をそれぞれ結んで、銀座４丁目に出る「みゆき通り・環状２号線」ルートが最も優れている、として書かれていました。
（なんとなく、晴海通活用案はボツ案にするために出した気がする・・・）
晴海の先は将来拡張として新市場もしくは豊洲駅への延伸を検討、となっおり現時点では決まってない的な書き方ですが、具体的なルート検討資料を見ると、晴海トリトンへ行くルートになってます。。。こうなると、延伸は豊洲駅方面ですね。まぁ、中央区が区民のために作るルートですから、こうなるのはわかります。
サービスレベルについて：
具体的に書かれています。
- 停留場間距離 銀座・築地エリアでは 300m 程度、臨海部エリアでは 500m 程度
- 運行頻度 ピーク時 : 3 分間隔程度(20 本/時) オフピーク時 : 6 分程度(10 本/時)
- 表定速度 平均 20km/h
- ピーク時混雑率 150%以内 (バスの場合は定員輸送)
- 運行時間 6 時~24 時
- BRT導入時から専用レーンにて運行
晴海通りを走るバスの表定速度が15km/h程度ですから、これより少し早いことになります。バス停よりも停留所間距離が離れていますから、晴海〜銀座まで20分程度となると思われます。
開始時期ですが、今後順調に検討が進めば平成28年度前半にBRT運行開始のようです。
車両について：
当初の車両は連結バス（BRT）の導入予定で、そのうち路面電車（LRT）改装する予定です。LRTは30m車両が本命のようです。広島の路面電車と同タイプ。
連結バスの運送能力が思ったより高くて、30m車両と輸送力があまり変わらない。。。バス型なら導入が容易ですから、このままってこともありえますね。
このままの案ですと、銀座みゆき通りが車両通行不可になってしまう等、実現に向けてのハードルは結構あります。また築地市場を通過するため、築地の豊洲移転と環状2号線の完成が大前提となってます。
このハードルを考えると、平成28年の開通は難しいかな、、、と個人的に思いますが、東京オリンピックが決まれば機運も高まって案外すんなり開通しちゃうかもしれません。
晴海は三菱さんの他、三井と住友が大きな土地を持ってますから、計画案がスムーズに実行される事が決定すれば、勝どき含めて、中央区湾岸タワーマンション建設が一層進みそうです。
当ブログは中央区の新基幹交通システムを応援しています！
いつも有益な情報ありがとうございます。
楽しく拝見させて頂いております。
さて、BRTにつきましては、湾岸に住むものにとって、利便性向上、資産価値向上に繋がりますので、その動向に大変興味があるのですが、江東区側(豊洲、東雲、有明)への延伸計画はあるのでしょうか。
もし、ご存知でしたら、ご教示頂ければと存じます。
>>WAT様
いつもお世話になっております。
豊洲駅もしくは新市場方向へ延伸を検討と書かれています。
東雲には行きません。
豊洲駅方面が本命ではないでしょうか。
のらえもんさん、
いつもありがとうございます。
有明民としては、晴海通り、銀座直通最短路線で木遣橋を右折
して、ビッサイトへ。なんて無理ですよね（笑い）。
トリトンから、豊洲方面へと、もう一つ分岐して有明には来ませんかね。
銀座最短路線は魅力的なのですが・・・・。
五輪決定したら、有明アリーナ他競技場造るし、良い案だと思いますが。
銀座～選手村～有明競技場～ビッグサイト。
江東区も、中央区と協調してくれればいいのですけどね。
まずは９月の五輪決定に向けて、盛り上げましょう。