あまり外出もしてないし、モデルルームも訪問できないため、このブログを更新したい気分なのに更新するネタがさほどないという残念な状態です。そこで、Twitterのアンケート機能を使って、コロナウイルスによって皆さんの住まいに対する意識がどう変わったのか、アンケートを取ってみました。
3問のそれぞれの回答数はなんと3000票前後。回答者に偏りがあるとはいえ、個人がたった1日でこれだけの回答数を集めるアンケート調査ができるという、Twitterの新たな可能性を感じたのでした。のらえもんのフォロワーだし、だいたい「マンション買っているか、もしくはこれから新規に買いたい」であろう人たちが回答したアンケートは、価値があると思うのですよね。ご協力いただいた皆様、感謝いたします。
なお、ここまで集まるのだったら、きちんと設問を考えてやればよかった…と後悔しきりです。思い付きで設問を設定してしまったので、比較対象になる過去のアンケートが存在しなかったりします。
まず一つ目の質問は「住まいを探している方に質問です。緊急事態宣言明けに住宅を探すとして、一番何を重視しますか?」と書きました。価格については当たり前なので省きました。
私としては、一番上が最近軽視の方向にあり、その下3つが人気だと思ってました。
上記結果と比較できるアンケートは、2016年にマンションマーケットさんが公開されたこちらです。
物件選び、最も重視するポイント第1位は「最寄り駅からの所要時間」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000014183.html▼持ち家派ランキングTOP5
1位 最寄最寄り駅からの所要時間(27.2%)
2位 価格(21.8%)
3位 間取り(11.9%)
4位 周辺施設(7.9%)
5位 通勤・通学手段や所要時間/面積・広さ(6.7%)
2016年のアンケートでは、面積が5位、間取り3位だったのに、頭一つ抜けた1位になっているんですよ!
毎日の在宅勤務で、狭いマンションに疲れ果てて、仕事場所が欲しい…個室が欲しい…というお父さんの魂の叫び声が聞こえますね。通勤の利便性や資産性より上に来るとは。といっても、全体の3割でしかないので、専有部の広さ・間取りの良さが絶対正義というトレンドになるかどうかはまだわかりません。でも変化への萌芽は感じます。
次の質問は「コロナウイルスによる影響で、自宅に対して考え方が変わったものはありますか?」でした。
こちらも在宅勤務経験者が多いのか、広さ優先をとりますね。マイカー重視派は私の想像ほどには増えていませんでした。もしコロナでの外出規制が長く続くようだと、トレンドがまた一段と変化するとは思いますが、まだその時期ではなさそうですね。
なお、自由意見のTwitterメンションでは、コロナで街に自由に出かけられなくなり、「周辺に緑・環境が良いことのメリットを改めて見直した」「戸建て派への転向」という方々もいらっしゃいました。
すぐ近くに公園・運河・広い歩道があるおかげで、そうでない地域と比べて屋外での“密”をそこまで気にせずに過ごせており、本当に湾岸エリアに住んでいて良かったと思っています。湾岸の良さを改めて感じるきっかけになりました(^^)
— とよすと (@toyosu_tokyo) May 13, 2020
在宅時間が圧倒的に増えかつ安易に外に出られないので、周辺環境が本当に重要になったと思います。環境がいいだけじゃなく、徒歩圏内である程度完結する利便性も求められるので、この二つを満たす立地はなかなか難しいのかなと。https://t.co/qWNlAl8QzR https://t.co/KXr3UMaEan
— 都下タワリーマン (@PTtachikawa) May 13, 2020
在宅勤務中の気晴らしのための散歩スポットや公園の重要性について更に強く認識するようになりました。
— (家族以外と接触しない)市川ウコン (@gyushige2) May 13, 2020
つまり、在宅勤務が当たり前になると、目の前に海と緑の公園があって、空間が広くて気晴らしがいつでもできる湾岸が最高になるんだよ!!!こんな場所、内陸だと二子玉川とかしかないでしょ!
(豊洲ぐるり公園、晴れた日は最高ですね。これから暑くなると日影がほぼないんだけど。)
一方で、「戸建ての良さに気づいて引っ越す」という人も一定数いますね。これはよくわかる。
マンションでしたが一軒家に引っ越すことに決めました。緑があって庭があって室内もやはり広さが必要になったため
— aceg (@kazu1042315815) May 13, 2020
・コロナにより100%在宅。妻は以前より半分在宅でしたが、今後1年は基本在宅
・住民の数が多い影響かネットが低速になる、生活音が気になる
・妻と四六時中同一空間は息が詰まる・マンションをトントンで売却見込み、近くの戸建へ引っ越し予定
→DIYもしたいし、家に対する投資をしたい気分
— たろう (@yutlond) May 14, 2020
最後の質問は、「感染症リスクを今後、以前よりずっと高く見積もらないといけないとすると、オワコンになるのは何?」でした。
みんなの意見が「狭くても便利で良い暮らし」から、自宅の中に仕事場・書斎・個室を持ちたいというニーズに変わっていますね。
60平米台で狭小3LDKもしくは2LDKでも子どもが小さければ、なんとか暮らせる。それよりも機能をアウトソースできる街の中に引っ越そう!そっちのほうが資産性が良い!というトレンドだったのですが、もしかして、見事に逆回転してしまうかも。機能のアウトソースは街や物流が完全な状態で動いていることが前提ですものね。
また、「大規模・タワーマンションの充実した共用施設」もこの先ツラいという意見にも多くの投票が集まりました。人と人が距離をもってコミュニケーションしなければならないことが数年続くとなると、共用キッチンでのパーティーやカフェ・バー、プールなどの施設が宝の持ち腐れになる可能性があります。豪華共用施設に支えられた一部湾岸タワマンの人気はこれから試されます。
一方で、転用可能な大空間を持っているのなら、テレカン対応のスタディスペースがいま、入居者にとっては需要が高そうであります。
まぁ上記のアンケート、「将来はこうなってほしい」という願望も多少込みでわたしの設問も投票結果もバイアスがかかってますね。都市への集積をずっとこのまま進めていいのか・そこに自分が飛び込んでいいのか、という人類の本能で感じる不安もあるのだと思います。
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さて、都会の狭小間取りに住んでいる方へ、快適な在宅勤務へのアドバイスすると、「ものを下に置かず空間に上げる」「単機能にしない」「テンポラリーとして活用する」というのが重要かと思います。狭小間取りに対応した家具を置くとか、折りたたみ机の導入とかですね。既製品をハメるよりも、cm単位で合わせ込んで天井まで使うと物が大量に片付きますよ!(経験あり)
薄型突っ張り壁面ライティングデスク ベルメゾンネットより
cm単位で調節ができる家具を検索すると、ベルメゾンのような従来型通販が強いです。これ、日本の住宅事情に合わせたものをちゃんと用意している、といいますか。上であげたデスクは奥行19cmで棚に折り畳みの机を置けてしまう家具です。夢がある。
そういえば、昭和の日本。畳の空間は食事の場でもありリビングでもあり寝床でもありました。折りたたみ食卓と布団が空間のマルチユースを可能にしていました。小さい部屋なのにLD分離やベッドを置こうとすると無理が出てくる。狭い家の中に長くいるとなると、空間をマルチに使う工夫が必要になってきます。
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