更新が最近滞ってましてすいません、のらえもんとある事情がありまして、ブログを執筆するどころじゃないことになっております(ネタもあまりありませんしね)。そのうち発表できるかと思いますので、ひと月ほどお待ちください。
といってもお知らせだけでは味気ありませんし、週末じっくりと読むための少し重めの話題を考えていきましょう。湾岸タワーマンション購入層が一番気にする話題「リセールバリュー」です。
東京カンテイさんが発表している概念ですが、新築マンションを購入して10年後の中古流通時の価値維持率のことです。2015年の最新事例はネットには転がっていませんが、2014年までは東京カンテイさんの2014年10月30日付リリースでわかります。
ここ10年間の新築マンションリセールバリュー:
2004年の数字がかなり悪いのは、「1994年に新築マンションを購入して2004年に売却した場合」の数字だからです。94年はバブルの残照もあり今よりマンション価格は高かったので、この価格維持率となりました。
2010年あたりから東京23区は90%を超えています。このあたりスーモでよく見る値ですね。2014年の東京23区価格維持率101.7%(つまり10年間の住居費がタダ)というのは、2004年に勝った人が勝ち組ですよ、というデータです。マンション販売現場ではよく使われています。
では、2004年と比べて、今の新築マンション価格はどうなっているのでしょう?不動産経済研究所の全国マンション市場動向 2013と2014からデータを引っ張ってきました。
2004年とくらべて、2014年の新築マンション価格は30%近くもゲタを履いているのです。2004年~2006年までは平米単価が平坦ですが、2007年から急峻にあがり、数字は高止まりしています。2005年から10年後のいまは市況全体が当時より上がっており、中古も値段が付きやすいので価格維持率はかなり良くなっているのです。逆に言えば2017~08年のスーモ・リセール特集は、今の上げ市況が続かない限り値が急速に悪化していくでしょう。
全体の相場の流れに打ち勝つのは困難です。今販売中のAマンションのリセールバリューはいかがでしょう?という質問をよくいただくのですが、もはや10年後まで価格維持100%ってのは難しいのではないでしょうか。
私はこれからも人口が増えて利便性が良くなる見込みがある場所なら、価格維持率は相対的にマシだとは思ってますが、それでもいままでのデータが出続けるとは思ってません。
のらえもさん様、いつもブログ、Twitter楽しく拝見しております。
これからマンションを購入する身としては、なんとなくマンション価格は長期的に下落するのかな?と思いつつも実際文章でみると厳しい内容ですね。
これから日銀の目指すインフレが実現したとしても、相続税対策や海外投資家による需要が危ういことを考えると、物件の選別が非常に重要なのかなと思っています。
のらえもん様の文章とても刺激になります。これからも楽しみにしてます!
いつも楽しく読んでおります。
さすがにここまで高騰してくると、給料がUP(若干のインフレ)か金利の低下がないかぎり、これ以上の高騰はサラリーマンの購入上限を超えるので難しいと思います。(この高騰でもマンション需要を辛うじて支えているのは、低金利だと思います)
よって高いリセールを望みにくくなるのが現実的だと思います。(大人気になるマンションは除く)
家賃分の目減りは許容する気分で買わないと将来凹みそうですね。
予約しました。楽しみにしております。