品川の港南口を出て右手は旧国鉄の操車場跡地再開発「品川グランドコモンズ」の一角です。いまは高層ビルが立ち並ぶ一角となりましたが、元々貨物ヤードと新幹線の車両基地となっていました。山手線の駅直結でこれほどの大開発が一気に行われるのは、今後無いと思われます。
(*田町-品川間新駅再開発は約13ha、品川グランドコモンズの開発規模は約53ha)
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そしてこの再開発で唯一の分譲マンションが「品川Vタワー」です。品川駅からペデストリアンデッキで繋がるV字型のタワーマンション、よく目立ちます。V型タワーマンションはこちら以外、勉強不足で知りません・・・
ちなみに裏側はこうなっています。
上から見るとVというより逆Aですね。内部の外廊下から見ると三角形状になっています。このV字をつなぐ部分は共用廊下とエレベーターホール、そして共用施設などが配置されています。
物件概要
- 物件名:品川Vタワー
- 総戸数: 650戸、タワー棟(36階)622戸/テラス棟(9階)28戸
- 品川駅ペデストリアンデッキ直結(!)徒歩6分
- 品川グランドコモンズ内唯一の分譲タワーマンション
- 竣工:2003年3月
- 実はタワー棟は港区・テラス棟は品川区という珍しいマンション!
品川Vタワー地下3階平面図:最近見られるようなタワーパーキングはありません。トランクルームがここに配置されています。
さて、今回「特別編」と名前が付いているのは、普段は訪問した際に見せない専有部ですが、見学した際の売主の許可が取れたのでお見せできるので、「特別」を付けさせていただきました。玄関はダイノックシートで木目調仕上げ、ドア上部は明かりがついています。
今回、訪問したのは28階南東向き・お台場/東京湾方面のダイナミックな眺望が楽しめる、約100平米のお部屋です。
品川Vタワーは天井高に余裕があり、折上げ天井照明・全室天井カセットエアコンとなっています。この仕様は近年では全く見られない高品質なもので、タワーマンションこうあるべし、ですね。
この部屋は、キッチンがくの字カウンターになっており、キッチンカウンターより、この景色をいつも眺めることができます。昼間・夜景ともに、とてもいいです。キッチンカウンターからしばらく外を見るとまるで浮かんでいるような錯覚でした。
約100平米の部屋はダブルボウル仕様です。これは、外国人を意識した仕様と思われます。
共用廊下側のお部屋では珍しいものをみました。
採光のための装飾ガラスと上部の通風窓です。最近のマンションではほとんど共用廊下側の部屋はルーバー付き窓にして通風とプライバシーを守ろうという設計になっていますが、こちらでは少しレトロな感じがする処理の窓ですね。上側は空くようになっています。といってもプライバシーの問題があるので、カーテンをあえていれず、扉で開け閉めできる仕様になっています。はじめてみました。
オリジナルと違うのは、壁紙と幅木の張替え、そして幅広のオーク材突板を使用した床への変更です。玄関以外の部分はすべてこちらになっていました。床材を変えた効果は絶大で、かけたコスト以上に高級感が出ていました。オリジナルはもっと暗い幅細の床材だったはずです。
画像出典:品川Vタワーパンフレットより。オリジナルの床面仕様
いや~いいですね、相当気持ちのよい時間を過ごさせていただきました。僕には手が届きませんけど・・・。
次回は、共用施設などについて取り上げます。
今回訪問したお部屋はこちら!→(at home)
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